注文住宅を検討する上で大手ハウスメーカーと工務店の違いを知っておくことは重要です。なぜなら同じサイズの家を建てるのでも建築費用と仕様に大きな差があるからです。そこで、この記事では大手ハウスメーカーと工務店の違いについて解説します。現在家づくりを検討している人は、是非最後までお読みください。
目次
大手ハウスメーカーと工務店の違い
この章では大手ハウスメーカーと工務店の具体的な違いについて解説します。大きな違いとして「コスト」「プラン」「納期」「アフターサービス」がありますので、この章でしっかりポイントを押さえましょう。
・コスト
・プラン
・納期
・アフターサービス
コスト
大手ハウスメーカーは工務店よりもコストが高くなる傾向があります。その理由は様々ですが、大きく分けて「スペック」と「ブランド」があります。大手ハウスメーカーが建てる家は気密性と断熱性、耐震性が高く非常に高品質な住宅です。そのため、建築コストは工務店よりも高くなるでしょう。
また、大手ハウスメーカーはCMやSNSといった広告を大々的に展開しており、イベントにかける費用も工務店より多いです。そういった広告費は建物原価に含まれるため、広告をしない工務店よりもコストの項目が多いことになります。
ただし、広告をしていることについてはコストアップだけでなく、良い面もあります。たとえば大手ハウスメーカーで家を建てる安心感やステータスは、誰もが知っているメーカーだからこそ得ることができます。そのため、大手ハウスメーカーは広告することで認知度を高め、安心して家づくりを進めるための土台作りをしていることになります。
プラン
工務店は比較的自由に設計することができ、中には完全に一から家づくりをできる工務店もあります。一方、大手ハウスメーカーはプランのテンプレートがある程度用意されており、その中から選択するセミオーダー式を採用しています。
そのため、大手ハウスメーカーによっては希望通りの間取りができない可能性もあるでしょう。ただし、設計にかける時間は大きく削減することができるため、一からフルオーダー住宅を作りたいのなら工務店。セミオーダーで設計の工数を減らしたいのなら大手ハウスメーカーという選択がおすすめです。
納期
工務店は比較的建築が早く、約6ヶ月前後で建築できることが多いです。一方、大手ハウスメーカーは建築するための建材や職人確保に品質保持のルールが徹底されており、全ての準備を整えるためには工務店よりも長い時間を要することが多いです。そのため、長い場合では1年半~2年ほど完成まで時間を要することになるでしょう。
このように、いつ頃に引っ越ししたいのかを見据えた上でどちらの建築会社を選択するのかを決めることも重要です。
アフターサービス
大手ハウスメーカーで建てることに安心感を得る人は多いですが、その理由の一つにアフターサービスがあります。50年保証や60年保証、設備不具合の際専門の担当者がかけつけてくれるサービスは、大手ハウスメーカーならではといえます。
一方、従業員が少ない工務店ではここまで手厚いサービスは難しいでしょう。このように、建てた後においても安心して暮らすことができる仕組みが、大手ハウスメーカーにはあります。
建築会社の選び方
「安心」を重視する人は大手ハウスメーカー
前述した通り、大手ハウスメーカーは誰もが知っている建築会社のため、安心して家づくりを進めることができます。また、気密性と断熱性、耐震性が高い家に住むことで快適な住環境を維持することができ、地震の際にも倒壊リスクを大きく下げることができます。それ以外にもアフターサービスによって何十年も品質を保持することができます。
このように、大手ハウスメーカーが提供する住宅にはあらゆる面から「安心」を感じ取ることができるため、「安心」に重点を置きたい人は大手ハウスメーカーがおすすめです。
「こわだり」や「価格」を重視する人は工務店
大手ハウスメーカーができないサービスに、一からこだわり抜いた設計ができないという点があります。たとえば床材や断熱材については大手ハウスメーカーは標準仕様があり、家の品質を保持するためにもそれ以外の建材は使用できません。
また、コストを下げた住宅を建てる場合でも価格低減幅は工務店よりも小さくなります。そのため、「徹底的にこだわった家を建てたい」「ローコスト住宅を建てたい」という要望を持つ人は、工務店を選択しましょう。
工務店を選ぶ際のポイント
この章では大手ハウスメーカーと工務店を検討し、工務店を選んだ人向けに工務店探しのポイントについて解説します。工務店は大手ハウスメーカーとは違い初めて聞く建築会社であることが多いです。そのため、依頼した後に後悔しないためにもこの章で解説するポイントは必ず押さえましょう。
住宅完成保証制度などの保険加入有無
住宅完成保証制度とは、請負契約から完工までの間に工務店が倒産した際に保証を受けることができる制度です。建築会社は銀行からの借入が多い反面、利益を得るために長い時間を要します。そのため、どこかで経営が悪化し利益を回収する前に倒産することがあります。そういった場合に請負金額の頭金や中間金を保証する制度に加入しているかどうかは、工務店選びにおいて非常に重要なポイントです。
口コミを確認する
HPやSNSでは良い所ばかりに目がいってしまいますが、実際に検討した人や建築した人の口コミは非常に重要な判断材料となるでしょう。
実際の建築現場を確認する
気になる工務店があれば実際に建築している現場を確認しましょう。建築会社の営業担当者は自社製品の良い点をアピールしますが、実際の建築現場を見ると会社の品質保持ルールが行き届いているかどうかを確認することができます。たとえば建築する作業員が現場でタバコを吸っていたり床材の上で寝そべっていたりする場合であれば、同じような作業で自分の家も建てられることになります。
このように、建築現場の確認は非常に重要なポイントとなるため、検討している工務店があれば必ず現場のチェックをしましょう。
まとめ
大手ハウスメーカーと工務店はどちらにも良い点と悪い点があるため、自分に合った建築会社を選ぶことが重要です。そのためにも、家づくりを検討する際にはこの記事で解説したポイントを押さえ、後悔のない家づくりにしましょう。
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