湿気は1年を通して常に高い状態なのが日本の気候です。そのため、常に湿気対策をする必要がありますが、そもそも湿気はどこから出てくるのでしょうか。また、湿気を放置しておくとどのような影響があるのでしょうか。ここでは新築に発生する湿気の原因と対策について解説します。現在の家で湿気にお悩みの方は、是非最後までお読みください。
目次
湿気の原因
新築で湿気が発生する原因は、主に次に挙げる2点です。原因が分かれば対応する方法も見えてくるため、まずは湿気が発生する場所について理解しましょう。
・床下の湿気
・家事や日常生活でも湿気は発生する
床下の湿気
床下には土があり、水分が放出されています。そのため床下は何も対策をしなければ常に湿気にさらされていることになり、放置した場合は腐食することになります。また、水分を含んだ床下はやはり水分を放出するようになり、その結果家屋内の湿度を上げることになるでしょう。このように、湿気は床下から来るということを知っておきましょう。
家事や日常生活でも湿気は発生する
湿気は外から入ってくるイメージですが、そもそも家事で水を使うことが多く、さらには人体からも多くの水分が放出されています。厚生労働省によると、人は呼吸や汗で900mlの水分を放出しており、さらには料理やお風呂、トイレなど水を使う家事は多いです。
このことから、たとえ外部から湿気が入らないように対策をしたとしても、日常生活を送るだけで湿気が発生してしまいます。また、冬場は家族が一箇所に集まり暖を取る時間が増えます。このような環境ではより一層湿気がこもりやすくなるため、注意が必要です。
(引用:「健康のため水を飲もう」推進運動,https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html)
湿気が家に与える影響
湿気が多い家を放置し生活することで、どのような影響があるのでしょうか。湿気はただ体感的に不快というだけでなく、家にも人体にも悪影響を与えます。そのため、取り返しがつかないことにならないためにも次に挙げる湿気の影響を理解し、早急に対策することにしましょう。
・カビの繁殖
・劣化が早まる
・熱中症のリスクがある
カビの繁殖
湿気の代表的な影響として、カビの繁殖があります。カビは湿度が高い場所に繁殖しやすい傾向があり、窓枠やクローゼット、押入れの中、バスルームがカビの温床になりやすいです。カビが発生することで見た目だけでなく胞子が家屋内に散布され、アレルギーの原因にもなります。
劣化が早まる
建材が湿気を含むということは腐食が通常よりも早く進むことになり、その結果家全体の劣化が早まってしまいます。家の劣化は遅れさせることはできても止めることはできません。
つまり、一度ダメージを受けた建材は改修工事をしない限り損傷したままとなり、弱くなった部分はさらに腐食が進みます。このように、建材が濡れた状態で放置しておくことで家の劣化が非常に早くなり、築年数以上の資産価値低下に繋がってしまいます。
熱中症のリスクがある
湿度が高い環境にいるとうまく発汗できなくなり、その結果身体の熱が逃げにくくなります。熱中症はこういった多湿環境で起きる症状で、最悪の場合は命の危険もあります。このように、新築に住んだ時は安心できる住居だった筈が、湿気を放置することで危険な空間になってしまいますので、注意しましょう。
家の新築時にできる湿気対策
ここまでは湿気の原因とリスクについて解説してきましたが、湿気は対策することで湿度を下げ快適な住環境を維持することができます。そこで、現在家の湿気にお悩みで、これから新築を立てる予定の方は、家の新築段階で次に挙げる湿気対策を施すようにしましょう。
・ベタ基礎を採用する
・高気密高断熱+換気システムを採用
・日常生活の工夫も大事
ベタ基礎を採用する
ベタ基礎は建物の下全てが鉄筋コンクリートとなっているため、土の湿度が床下に来ることがありません。そのため、家の建築はベタ基礎を採用しましょう。もし布基礎を採用していたとしても調湿材を散布することで対策することができますが、湿気対策としてはベタ基礎がおすすめです。
高気密高断熱+換気システムを採用
家の隙間が少ない高気密や熱を外に出さない高断熱の家は、外部から湿気が入ることを防ぎます。しかし、その場合は家事や人体から発生する湿気も家屋内にこもってしまいます。そこで、高気密高断熱に高性能な換気システムを利用しましょう。
家屋内の空気をスムーズに循環し排出することは湿気対策として重要です。そのため、高気密高断熱の家に高性能な換気システムを搭載することで、効果的な湿気対策とすることができます。
日常生活の工夫も大事
家の基礎や構造で湿気対策することも重要ですが、クローゼットを定期的に開放したり窓を開けるといった工夫も必要です。特にキッチンとバスルームは湿気がこもりやすいため、使用後はしっかり水分を拭き取るようにしましょう。また、使用したタオルを放置しておくことも湿気がこもる原因になります。
このように、普段は気にも留めない場所から湿気が放出されることを理解し、水分を除去する工夫を日常的にすることをおすすめします。また、クローゼットや窓、ドアを開けることで風が通るように、通気性の良い間取り設計にすることも大切です。
まとめ
新築の湿気対策は早いにこしたことがなく、家がダメージを受けてからでは遅いです。また、湿度が高い状態で放置することは家だけでなく、人体にも深刻なダメージを与えてしまいます。そのため、適切に湿度管理し、安心して暮らせる環境を作りましょう。山形、天童、東根、その他山形市周辺市町で新築をお考えの方は、お気軽に当社へご相談ください。
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