新築を購入し3人家族で暮らすには、どのくらいの収納量が必要でしょうか。少ない場合は荷物が溢れてしまいますが、多すぎると使わない収納が増えてしまいます。また、将来子どもが独立した場合や親と同居するなど、家族構成が変わる影響もあるでしょう。そのため、将来にわたり無駄のない収納スペースを確保する必要があります。そこで、この記事では3人家族で暮らす際の収納量について解説します。
各間取りの収納量ポイント
ベストな収納量を確保するためには、各間取りごとの収納量を検討することが重要です。
少なすぎず多すぎずの収納量を知るためにも、各間取りの特徴を踏まえておきましょう。
・キッチン
・リビング
・玄関
キッチン
キッチンには食器棚やシステムキッチンに元々ついている収納スペースがあり、比較的収納する場所は多いです。ただし、キッチンはそれだけ多くの収納があっても足りなくなることがあります。その理由としては背の高い調味料と様々な形の調理器具を収納する場所がないという点があるでしょう。
たとえば醤油やみりんなどは小ビンに分けて使うことが多いですが、売っている状態では1リットルや1.5リットルの容器に入っています。そのため、そもそも棚に入らない可能性があります。
また、料理器具についても大小さまざまなフライパンなどがあり、キレイに重ねて収納できないこともあるでしょう。このように、キッチンの周りには大きさが均等ではない物が溢れることが多いです。
このような状態を解消するためにはパントリーと床下収納の設置がおすすめです。パントリーには食材のストックを入れ、床下収納には背の高い調味料を入れることで普段使う収納スペースをスッキリさせることができます。
そのため、キッチンには必ずパントリーと床下収納を設置し、キッチンの上に物が溢れないようにしましょう。
リビング
広いリビングは開放的な空間を作り出すことができ、子どもの友達が親と一緒に来た時も窮屈な思いをしなくてすみます。ただし、いくらリビングが広くとも物が溢れている場合は動線を気にすることになり、スッキリしたイメージではなくなってしまいます。そのため、リビングには収納する場所自体を壁の中に隠すなどの工夫をしましょう。
また、物が溢れないようにオシャレな棚を一つだけ置き、収納する場所を決めておくことも重要です。
玄関
玄関スペースを小さくすることで居室空間を広げることができるため、なるべくコンパクトな玄関に設計する場合もあります。しかし、玄関は靴だけでなくベビーカーや雨具、車や靴の清掃セット、マスクなどを置くスペースが必要です。
また、将来子供が部活をすることになれば用具を置くことにもなり、汚れを落とすスペースも必要でしょう。そのため、キレイな玄関を維持するためにはある程度の広さが必要となります。
このように、将来にわたって対応できる玄関収納を考える必要がありますが、シューズクロークがおすすめです。シューズクロークは玄関の横にある空間のことで、1~2畳の場所に必要な物を置くことが可能です。このようにすることで玄関自体をスッキリさせ、見映えもキレイな状態で保つことができるでしょう。
3人家族で考えるべき間取り
3人家族で理想の収納量を確保するためには、どのような間取りが理想でしょうか。
この章では3人家族で暮らすために考えおくべき間取りについて、解説します。
・収納の方法
・来客頻度
・主寝室の使い方
収納の方法
各部屋の収納を増やすのか、衣類だけ一箇所にかためるファミリークローゼットを設置するのかで収納の仕方が大きく変わります。また、子どもが成長し私物を自分で管理するようになった場合にも、対応しておく必要があるでしょう。このように、現状と将来でどのように収納をしていくのかを話し合う必要があります。
来客頻度
来客が少ない家庭と多い家庭では、収納の考え方が変わります。頻度が少ないのであれば収納を特に気にすることなく、むしろ使いたい時に使える場所に置くことで家事の効率を上げることができます。
ただし、来客が多い場合は和室やリビングが雑然としている状態で招くことになるため、収納量を増やしシンプルなリビングを維持できるようにする必要があるでしょう。このように、ライフスタイルから収納量を見極めるという方法も重要です。
主寝室の使い方
主寝室はリビングに次いで大きい部屋になることが多いですが、ただ寝る部屋にするのか大きめのウォークインクローゼットを設置し身支度できるようにするのかで利用方法が変わります。
また、リモートワークをしたり資格の勉強をするスペースにおいても主寝室に設置するケースがあります。そのため、広い主寝室をどのように使うのかは家全体の収納にも影響を与えるため、重要だといえます。
子供部屋を大きくするメリットとデメリット
この章では子供部屋を大きくし収納量を増やすメリットとデメリットについて解説します。
子供部屋を使うタイミングは限られているため、この章で解説するポイントをしっかり押さえ、後悔のないようにしましょう。
メリット
子供部屋を大きくすることで子供に関する荷物を全て固めることができます。そのため、子供自身が自分に必要な荷物の在り処を把握することができるようになり、早い段階で1人で身支度できるようになるでしょう。また、子供の荷物を子供部屋に固めることで他の収納スペースが空き、少ない収納スペースで物を片づけることが可能になります。
デメリット
子供部屋を大きくするデメリットとして、将来無駄なスペースになる可能性があるという点があります。子供が生涯家に住むのであれば問題ありませんが、独立し家から離れた場合は使っていない大きな部屋となってしまいます。そのため、広すぎる子供部屋は将来2つに分けられる仕様にするなどの工夫が必要でしょう。
まとめ
3人家族で暮らすライフスタイルは多く、家づくりにおいても建築会社から多くの間取りを提案されるでしょう。しかし、収納量については各家庭によって様々なため、建築会社の提案を鵜呑みせず家族全員でしっかり話し合い、理想の収納量を確保する必要があります。そのため、この記事で解説したポイントを押さえ、どのようなライフスタイルにするのかを決めましょう。
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